海外ツアーで訪れたあるホテルのレストラン。
ここでは、勘定の総トータルが精算書の最下段に書きこまれる。
そこで客は、その総トータルの額とにらみ合わせて、ウエイターに対するチップを考える。
そしてその精算書をひっくり返すと、その裏側にちゃんとチップの額を書きこめる欄が設けてあります。
18ドルくらいの勘定だった。
アメリカ人の友人から、このへんのチップの感触は聞いていました。
つまり、いくら勘定の10パーセント。
15パーセントとはいっても、10ドル超したら1ドルでいいと。
そこで私は精算書の裏側に1ドルと書いた。
「サンキュー」と言って笑顔で受けとりながら、ウエイターはちらりと裏側を見た。
とたんに笑顔は消え、きゅっと引き締まった顔になった。
このへんの一部始終を見ておかないと、チップの機微はつかめない。
こういうときには、居たたまれないこともあるが、これも体で覚えることと、じっと耐えて事の成り行きを見守る。
こういう場合のウエイターは、この精算書を持ってすぐキャッシャーへ行き、裏側のチップの金額だけはそれこそキャッシュで、その場でその精算書と引きかえでもらってくるらしい。
こういうシステムは、泊まりの客が現金を持たなくても飲食できるし、チップをもらう側としても、すんなりと現金がその場で受けとれる。